神田に新たなアートスタジオが、この街の発展とともに様々なクリエイションの場として誕生しました。
その第一弾として、東京藝術大学大学院中村政人研究室の学生のグループショウを行います。
展覧会名の『STROMATOLITE(ストロマトライト)』とは、シアノバクテリア類によって作られる層状の岩石です。約27億年前、初めて光合成によって酸素を作り出す微生物が生まれました。その生物の活動の痕跡がストロマトライトです。それまで少なかった大気中の酸素は、これによって何億年もかけて増加し、現在の私たちのような多細胞の大きな生物が生まれる環境を整えました。
この神田という場所で、地域とアートとが関わり合いながら、シアノバクテリアによって作られた起源の岩石のように、「場」と化学反応を引き起こす展覧会を目指します。
大江あきよ:博士課程3年在籍
1987年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科油画博士課程3年在籍。「限界藝術」をキーワードに、地域とアートを関わらせた映像・音楽作品、企画などを手がける。主な作品に、演劇「神保町はてしない物語 セドリ師の健」(TransArtsTokyo,2012)の企画、「中村三佐男こころの美術館~取手の風を愛して」(東京藝術大学修了制作展,2013)などがある。グループ展に「まばたきスケッチ」(アーツ千代田3331,2011)など。
丸目龍介:博士課程1年在籍
東京都出身。2015年秋冬よりストリートファッションのブランドとしてお洋服も展開して行く予定。ryusukemarume.tumblr.com
黒木裕太:修士2年
1987年 熊本県生まれ。2013年東京芸術大学絵画科油画専攻卒業
現在 東京芸術大学美術研究科絵画専攻壁画第一研究室二年在学中
いま、むかし、あした
忘れたくないこと
を描いている。
田中良佑:修士2年
私が制作で最も大切にしているのは、『 社会の中のそれぞれの”私” 』です。
今、社会を ”私” とともに生きる人々は、みんな、「他者」ではなく、それぞれに生きる ”私” であると考えています。
「社会」や「歴史」というシステムは、「それぞれの”私”」 を、ひとまとめにし、受動的な存在にしてしまいます。
私がアートでおこないたいのは、それぞれの”私”が本来抱えている、それぞれの可能性や、割り切れない想い、をかたちにして、「社会」に対する認識を変容させ、能動的に生きる方法を探っていくことです。
http://lalalalarush.wix.com/ryosuke-tanaka
山崎千尋:修士2年
電子、身体、建物などあらゆる事物を絵画を材料として捉え、時には自ら道具を発明し、それらを利用して平面作品や立体作品を展開します。多くの場合その制作過程、行為そのものが総体的に物質化され、作品となります。モチーフとして取り扱う現代社会における事件性を孕んだ問題は、いつの間にか消えてしまった事の“始まりと終わり”を探る手掛かりとして、姿形を細やかに変化させながら作中に登場します。
ユゥキユキ:修士2年
コスプレやアイドルといったアキバカルチャーを取り入れながら、愛されることや自身の理想像をコンセプトに写真、映像、パフォーマンスなど様々な方法で消化、展開させていく。表層的なヴィジュアルで他者との距離感や相反する己の欲求を追求。
石塚嘉宏:修士1年
1990年茨城生まれ。2011年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻入学
個展:2014年「12356」SANKAI 東京
主なグループ展
2014年「Ping Pong!」3331 Arts chiyoda 東京 2012年「タートルトーク」 OGUMAG 東京 「サンダーボルト」 ギャラリー空鼠 東京
http://yoshihiroishitsuka.wix.com/yshristk
吉野はるか:修士1年
2011年 東京芸術大学絵画科油画専攻入学 2015年 東京芸術大学 大学院 壁画第一研究室 一年在籍 展示 2014年 「Yes! Future Ping Pong!」
高橋臨太郎:修士1年
1990年生まれ。2016年東京芸術大学大学院修士課程1年在籍。主なグループ展に「”SPVI”」(Turner Gallery, 東京, 2014)、「“Ping Pong!”」(3331 Arts Chiyoda, 東京, 2014)、「“at work ”」(東京芸術大学 Yuga Gallary, 東京, 2013)
「”サンダーボルト”」(ギャラリー空鼠、東京,2012)
渡邉庸平:修士1年
1990年生まれ。2016年東京芸術大学大学院修士課程修了予定。主なグループ展に「”SPVI”」(Turner Gallery, 東京, 2014)、「“Remote Wall”」(上野公園大仏山, 2014)、「F“Ping Pong!”」(3331 Arts Chiyoda, 東京, 2014)、「“at work ”」(東京芸術大学 Yuga Gallary, 東京, 2013)、「水晶体が何かに向かって動き続ける」(HAGISO, 東京, 2013)など。