この度6月12日(水)より、隅田区京島にあるアートスペース ”sheepstudio ” にて、中村政人研究室修士2年生3名と本校留学生1名によるグループ展「ひとりの識」を開催いたします。 皆様この機会に是非、彼ら4人の表現が合わさった本展覧会をご高覧ください。
会期中の6月15日(土)13:00~中島智(芸術人類学者)氏を迎えてのトークイベント・同日16:00~アフターパティーも企画しています。こちらも皆様、奮ってご参加ください。
私は人との会話を求めています。 あまり開放的な性格ではないので、 積極的に多くの人とコミュニケーションをとるのは得意ではありま せんが、私の望みを達成するためには人との会話が必要なのです。
私は身近にいる大切な人たちと、 お互いについて理解し合いたいという望みがあります。 なぜなら人が私を知ることによって、 私も私を知ることができるからです。
そしてその試行錯誤のために選んだ手段が会話です。
会話とは、 お互いがどういう人間かということの説明を積み重ねる行為を指し ます。
私の身に起こった何らかの出来事を起点とし、 そこから湧きでた感情を言葉に起こして人に伝える。
この行為によって、 私は自分についての説明がより正確なものになると信じていました 。
しかし様々な人と会話を重ねていくうちに、 説明だけでは表しきれない私が、 私の一部分として存在しているということを確信するようになった のです。
私の言語化によって現れてくるのは、 言語によって解釈できる範囲の私だけではないだろうか?
言語によって解釈しきれない部分の私。
これはどうしたら知り得るのでしょうか?
私は、この問いの答えを探すために、 3人の作家による3つの作品を見ることにしたのです。
私と彼らの4つの作品によって、捉えきれない総体である私に、 どのような形を与えることができるのでしょうか?
直島なぎさ
●参加作家:
郭イェソラ 東京藝術大学 美術学部 絵画科油画専攻3年(交換留学生)
直島なぎさ 東京藝術大学大学院 美術研究科 壁画第一研究室(中村政人研究室)修士2年
宮野かおり 東京藝術大学大学院 美術研究科 壁画第一研究室(中村政人研究室)修士2年
渡邊慎二郎 東京藝術大学大学院 美術研究科 壁画第一研究室(中村政人研究室)修士2年
●展示期間
2019年6月12日(水)~16日(日) 11:00~20:00
●展示場所
sheep studio
〒131-0046
東京都墨田区京島3丁目 20-9
( 京成曳舟駅から徒歩 10 分、曳舟駅から徒歩 15 分 )
●トークセッション
6月15日(土)13:00-15:00
【ゲスト】中島智(芸術人類学者)
●アフターパーティー
6月15日(土)16:00-18:00