Posted filed under 展覧会のお知らせ.

この度、CONCEPT SPACEは1982年の発足以来、国内外の現代美術や古典美術の紹介と国際交流、現代音楽、舞踊などの企画 / 開催を進めてまいりました。これらの活動は欧州を中心にそれぞれの好評価を頂いております。今回、企画運営も38年を数え、「第200回記念企画展」を開催する運びとなりました。日本が様々なグローバル化の中にあって、美術工芸も海外において人気を誇り、その評価は高い技術によって裏付けられていることは周知の事実です。一方、現代美術は一部の人気作家を除き、コマーシャリズムに乗ることなく、欧米と比較してビジネスライクではない娯楽として認知され、作品が販売される機会も稀有な状況です。日本の工業的な技術によって生み出される古典絵画や工芸品の”複製”は、オリジナルの現代美術作品価格をはるかに超えて人気も高く販売実績も好調のようです。今回は、シリーズ:「炉辺閑話=温故◯◯◯」第一話として、”オリジナル作品より複製が売れる”という一見偏っているかのようにみえる現況にターゲットを絞り、「美術の価値が何処に在り」、「何に機能するのか」を再考するプロジェクトです。日本国民の中でも人気の高い”琳派の雄 尾形光琳”のオリジナル作品と複製作品を比較することで観えてくるもの、鑑賞者の視点思考の棲むところ、を検証する試みでもあります。なお、一部本阿弥光悦と俵屋宗達を並視ことで、日本人の美的ルーツの一端を担う安土桃山時代から江戸時代の”琳派の意匠”と、その美しさを”本物と複製の対比から再発見できる作品の蒐集選定と構成を行います。また、シリーズ:「炉辺閑話=温故◯◯◯」第二話では、日本画やデザイン工芸技法を学習基礎にスタートさせ、”現代”美術における世界基準の行方を模索しながら活動しているアーティスト数人によるキャリア(1)を同時に提示することで、”絵屋”に端を発する古典と現代の絵表現の対比を試みます。Anagram code(注2・3)「紛う=こと=なき=美術=作品=とは」。皆様、新春お誘い合わせの上ご高覧頂ますようお願い申し上げます。(作品の一部は会期中に入れ替えの予定です)

注1)時間的持続性ないしは継続性を持った概念注2)文字をランダムに組み替えることによって新しい言葉を生成する法 注3)符号、記号、暗号、信号、(体系のある)規約、規制、規定、慣例、法典(例:The Da Vinci Code)参考:山田平安堂:https://item.rakuten.co.jp/yamada-heiando/10002340/  :トーハク広報室:https://twitter.com/tnm_pr/status/651955513337491456  :「令和」の時代にあって愛づの”◯◯天皇”としない「平成」の斬新な時代、まさに[Avant-garde]。

1)
CONCEPT SPACE 200 th memorial projectCOLLECTIONSOGATA  KORIN(1658~1716)11,JAN. – 2,FEB. 2020     CONCEPT SPACE/R2     309-8,ISHIHARA,SHIBUKAWA,     GUNMA,377-0007,JAPAN

シリーズ:「炉辺閑話=温故◯◯◯」第一話CONCEPT SPACE No.200ーい

CONCEPT SPACE 第200回記念企画
コレクション尾形 光琳(1658~1716)

2020年1月11日(土)〜2月2日(日)(毎週金・土・日)1:00pm〜5:00pm*ご高覧にあたり前日までのE-mailによる事前予約制です。
   CONCEPT SPACE/R2
     377−0007 群馬県渋川市石原309−8 (JR渋川駅下車、徒歩10分)     Tel:090−8582ー0414      E-mail:hukuda3323@ybb.ne.jp

2)
  CONCEPT SPACE 200 th memorial project  ROHEN-KANWA = ONKO-◯◯◯  SATO ISAO  SHIMADA HIDEO  HUKUDA ATSUO  FUKUDA SHUHEI  MIRAKAMI TOMOHARU  11,JAN. – 2,FEB. 2020      CONCEPT SPACE      309-8,ISHIHARA,SHIBUKAWA,      GUNMA,377-0007,JAPAN

シリーズ:「炉辺閑話=温故◯◯◯」CONCEPT SPACE No.201ーろ

CONCEPT SPACE 第200回記念企画
   「炉辺閑話=温故◯◯◯」第二話
  佐藤  勲  福田 周平  嶋田 日出夫    福田 篤夫  村上 友晴
2020年1月11日(土)〜2月2日(日)(毎週金・土・日)1:00pm〜5:00pm*ご高覧にあたり前日までのE-mailによる事前予約制です。
   CONCEPT SPACE
     377−0007 群馬県渋川市石原309−8 (JR渋川駅下車、徒歩10分)     Tel:090−8582ー0414      E-mail:hukuda3323@ybb.ne.jp

・”炉辺閑話”とは炉の周りで無駄な談義をすること。(ROHEN-KANWA=Furnace side rumors / ROHEN=Around the furnace、KANWA=It means useless talks.)・”温故”とは古きあれこれをお訪ねする、または古いものごとを温め敬うこと。(ONKO=To visit the old, or to warm and respect the old one、Representing the legend from the ancient Japan, it refers to old things in Japan.)・◯◯◯は、坂本龍馬筆「新政府綱領八策」のなかの一説からの引用と新たなアイデアの思索。通常は四文字熟語そして機能し◯は2つとなる。「○○○自ら盟主と為り」の○○○には、徳川慶喜・山内容堂(やまうちようどう前土佐藩主)・松平春嶽(まつだいらしゅんがく越前福井藩主)などが入るという複数の説があります。